キニティウ スクール
チョトベラは、「持続可能な開発のための教育(ESD)」への取り組みを、キニティウから始めていきます。
キニティウ
キニティウ(正式名:キニティウ・シシュ・ショドン)は、バングラデシュのバンドルボンにある寄宿舎学校です。
少数民族クミ族・ムロ族の、就学前〜5年生(初等教育)までのおよそ50人の子どもたちがここで学んでいます。
「キニティウ」はクミ語で、「日の出」を意味します。
キニティウは、2010年に地元の人々、Siaung Khumi(クミ族の有志)と彼の仲間たちによって設立されました。
そして、いくつかの現地組織やボランティアが、できる限り運営に取り組んできました。
チョトベラの現メンバーも、2010年以来、子どもたちをサポートするためにここへ訪れていました。
しかし、学校運営は不安定で、子どもたちにとって多くの大切なものが足りていませんでした。
チョトベラは、キニティウを、2019年から本格的に支援することを決めました。
今私たちは、キニティウが子どもたちにとって、生き生きとできる環境になるように全力を尽くしています。
スタッフ
顔写真をクリック!
Lonang Khumi
クミ民族
勤務開始年:2010年
年齢 : 35
学歴 : HSC
校長
先生
Chomranu Marma
マルマ民族
勤務開始年:2010年
年齢 : 26
学歴 : HSC
キニティウのみんなにとってお母さんのような存在。
先生
Kusumika Chakma
チャクマ民族
勤務開始年:2020年2月
年齢 : 25
学歴 : 経営学修士
キニティウのみんなにとってお姉ちゃんのような存在。
現地マネージャー
Dileep Chakma
チャクマ民族
勤務開始年:2019年5月
年齢 : 25
学歴 : B.A
キニティウの子どもたちをどんな時も笑顔にさせる役目。
料理人
Paya Mro
ムロ民族
勤務開始年:2019年3月
竹筒を使った伝統調理法や「プルン」呼ばれる
ムロ族伝統のフルート
演奏が得意。
教育
チョトベラは、"ESD" =「持続可能な開発のための教育」に焦点を当てています。
世界には、環境、貧困、人権、開発、紛争といった様々な問題があります。
バングラデシュなどの開発途上国では、そのような問題・課題が顕著に現れ、
その影響を、純粋な子どもたちが直に受けているように思います。
私たちのビジョンは、生まれた境遇に関わらず、すべての子どもたちが生き生きした「子ども時代」を確保することですが、
なぜ、まず初めに、少数民族の子どもたちを、そして学校サポートをすることに踏み出したかと言うと、
この「持続可能な開発のための教育」を実現するのに相応しい存在だと思ったからです。
少数民族(マイノリティ)という立場や辺境地での暮らしを、彼らの弱みにはしたくない。
それらの点で生じる差別や教育格差もあるけれど、逆に言えば、
彼らは多数派(マジョリティ)にはない個性や人間性、バイタリティの持ち主で、自然と柔軟に共存する方法も知っています。
しかし、先に挙げた問題を受けやすい対象でもあり、このままではそれに飲み込まれ、同一化・浄化されていくかもしれません。
最近は、途上国でも、教育がただ子どもたちを試験や就職に強くするためのものになっている傾向です。
私たちは、キニティウの子どもたちが、平等且つ質の高い教育を受けられるようにサポートするだけでなく、
将来、彼らがその生まれや子ども時代の豊かな経験や教育を以て、
多様なアイディアを創造し、一国を彩り、環境問題解決の一助を担う世界のリーダーとなれるような教育を
ここから始めていきたいと思っています。
キニティウの詳細
(2020)
キニティウはコミュニティスクールです。
学年:0〜5年生(就学前から初等教育まで)
生徒数:47人 / うち寄宿生 : 32人(※)寄宿生以外は近くの村から通学します。
寄宿生のお母さんはジュム(焼畑)から市場へ作物を売りに行き来する途中などに子ども
と会いに来て、月400タカ(500円程)とお米15kgを預けることになっています。
先生 : 3人
教科:ベンガル語(国語)、英語、数学、理科、社会、
宗教、ムロ語とクミ語(母語)
休日:日曜と祝祭日
キニティウの子どもたちの生活
子どもたちの一日
平日
5:00 a.m. 起床
5:15 – 6:00 国歌斉唱、体操
6:00 – 6:30 洗顔・フレッシュアップ
6:30 – 8:00 キニティウ寄宿舎での朝勉強
8:20 – 8:50 朝食
8:50 – 9:10 身支度と掃除
9:30 – 9:45 朝礼
10:00 – 1:30 学校(キニティウ教室での授業)
1:30 – 2:00 おやつの時間
2:00 – 3:00 お昼寝 / アクティビティ
3:00 – 4:00 遊び時間 / アクティビティ
4:00 – 5:30 水浴び
5:45 – 6:20 出席確認と夕食
6:30 – 8:30 キニティウ寄宿舎での夜勉強、宿題
10:00 p.m. 就寝
日曜・祝祭日
平日と同じ
8:50 – 1:30 お絵描きや創造芸術クラス
1:30 – 2:00 おやつ時間
2:00 – 4:00 お祈り / 遊び時間 / アクティビティ
平日と同じ
7:00 – 8:30 文化プログラム / アクティビティ
8:30 – 9:00 一週間の振り返り
平日と同じ
アクティビティ リスト:
水運び(小川から) / 魚釣り / 畑作業・ガーデニング / リサイクル活動 /
村の清掃 / キニティウ キャンパスの清掃 / 年配者や高学年から何かを習う /
特別クラス(リーダーシップ、環境、科学、保険衛生、思春期など)
Chomranu さん(先生)は時々
子どもたちの髪も切ってくれます。
02:25 ⇧
ビデオ
キニティウ給食
2019年11月、キニティウで給食を始めることがました!
ーーー
給食を始める以前、子どもたちの食習慣はとても偏っていました。
豆スープとジャガイモとお米が、ほとんど毎日のメニューでした。
ボクがおやつ!?
ダメではないけど
焦げすぎてる…
メニュー
水道建設
2019年6月、初めて水道を通して、水がキニティウに届きました!
後援:KUSANOCCHI / 日本、USA
建設工事期間:2019年5月〜9月(現在もメンテナンスと向上作業を続けています)
各工程をクリック!
バングラデシュのような開発途上国で、且つ、長く激しく続く雨季の期間は、
どんな工事作業も、強い意志や子どもたちへの愛情なしには進めていくことができません。
私たちは、後援者、各工程の技術者現地ボランティア、現場監督スタッフに本当に感謝しています。
今後も、大事な水道の維持・向上のため、皆さんのご協力をいただけたらと願っています。
07:27 ⇧
on video
スタディツアー
教室を飛び出して学ぼう!
課外授業の目的
○ 子ども時代から多様なものと出会い、視野を広げる。
○ 感性や柔軟性を養う。
○ 団結意識を構築する。 - 'We are from Kinitheu!'
○ 世界の一役である自分と環境との関わりに気付き、配慮する。
他
1st スタディツアー:2019年6月21日 / バンドルボン
「村を飛び出して、僕たちの故郷を知ろう!」
2nd スタディツアー:2019年12月17・18日 / コックスバザール
「丘陵地帯から、初めての海を見に行こう!」
ほとんどの子にとって、この日が学校と村の外に出かける、初めての日でした。
バンドルボンと言えばこの乗り物
夕方、キニティウへ帰りました。
ほとんどの子にとって、この日が学校と村の外に出かける、初めての日でした。
学期末(12月)に海へ連れて行くという約束を、子どもたちはずっと忘れず、楽しみにしていました。
7 a.m. キニティウ → 8:30 a.m. バンドルボンの町 →ちょっと眠ったり、朝食のゆで卵を食べたり、歌を合唱したりしながら…
子どもたちを含む私たちだけが、この飛行機で、もうすぐ日本のあるヒーローがここに着くことを知っていました......⭐︎
学期末(12月)に海へ連れて行くという約束を、子どもたちはずっと忘れず、楽しみにしていました。